学校長挨拶

同窓会の皆様,昨年度から校長を務めております石田尾行徳(イシダオ ユキノリ)と申します。どうぞよろしくお願い申し上げます。

皆様方におかれましては,日頃から鹿児島南高校の教育活動に多大なる御支援を賜り,衷心より感謝申し上げます。

昨年から続く新型コロナウイルス感染症の影響で,例年開催されております同窓会総会も2年連続で中止となりましたことから,皆様への御挨拶が直接できないことに対し,大変申し訳ない気持ちでいっぱいであります。皆様と直接お会いできる場が設定されますよう,一日も早い収束を願っているところでございます。

さて,今年は,東京オリンピックの柔道競技女子78㎏級において,本校の卒業生であります濵田尚里選手が見事金メダルを獲得されたり,水球競技で福島選手がゴールキーパーとして出場し活躍されたりするなど,改めて鹿児島南高等学校同窓生の底力を痛感したところでございます。

鹿児島南高等学校からはこれまでにも多くのオリンピック選手を輩出しておりますことから,今年の活躍を契機に,同窓会が主となり,校内にオリンピック選手の栄光をたたえる記念碑の建立を計画していただいており,今後の後輩たちにとっても大変な刺激となり励みとなるでしょう。

本校は,令和2年度末で25,680人の卒業生を輩出しておりますが,現在,930人の生徒が,文武両道の実践を継続するべく日々の教育活動を推進しております。

各学科の状況としまして,普通科はここ数年,国公立大学への進学実績を伸ばし,私立大学や短大への進学も増えてきており,商業科・情報処理科は資格取得・就職及び進学においても県内では突出した実績を残すなど,九州内でも屈指の学校となりました。体育科においても,全国大会や九州大会において数多くの競技・種目が入賞を果たすなど,再来年開催の「かごしま国体」に向けた競技力の向上に弾みがついており,今後の更なる活躍が大いに期待されるところです。

生徒たちのこのような活躍により,本校は今や県内の公立高校入試における志願倍率で毎年上位に名を連ねる学校となりましたが,これもひとえに卒業生や歴代の職員の方々の御尽力の賜であると深く敬意を表するところであります。

これからもまだまだ進化していくために決して歩みを止めない所存でございますので,同窓生の皆様方の御理解と御協力,並びに更なる御支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

結びに,同窓生の皆様方の御健勝と当同窓会の益々の弥栄を心から御祈念申し上げまして挨拶とさせていただきます。

令和3年10月吉日

鹿児島県立鹿児島南高等学校
校  長   石田尾 行徳